「途中で投げ出してくるんじゃないぞ」


腕をくんだままの状態で、伯父さんが言った。


ここにいるみんなが、あたしの背中を押してくれている。


「ありがとう……」


嬉しさで、我慢していた涙がこぼれてしまった。


叔母さんも、今にも泣き出しそうな表情であたしを見ている。


「ありがとう、あたし、行ってくる」


もう一度、深く頭をさげてお礼を言い、あたしはニッコリと微笑んだ……。