好きになった人、愛した人。

「やめない!」


だってそんなの、嬉しすぎて。


ほんの数日前までは考えられなことだった。


灰色に濁った眼をしていた太一。


この家族がどうなるかも、わからなかった。


それが今は未来への希望に満ちているのだから。


嬉しすぎて仕方がなかった。


そうこうしていると「チハヤ! 手伝って!」と、キッチンから叔母さんの声がして手伝いを頼まれていたことを思い出したのだった。