好きになった人、愛した人。

でも、今考えると太一が叔母さんに何も言わなかったのは、あたしと同じ感情を持っていたからだと思う。


あたしへの、劣等感……。


いつもあたしと比較されていた太一。


結局あの頃の2人は何もいえないまま、受験してしまった。


それが人生を大きく変えるなんて事、考えもせずに……。


しばらくその場で座り込んでいると、カバンの中で携帯電話がなった。