好きになった人、愛した人。

それが当たり前だったけど……。


「もう、嫌!!」


編入試験なんてしない。


興味ないもん。


あの時、その本心を言えていたらどれだけ楽だったろう。


自分は預けられている子供だから、わがままは言えない。


そんな劣等感に似た感情に、押さえつけられていた。


太一だって、本当は試験に興味はないと言っていた。


それなら叔母さんに伝えてくれればいいのにと、ずっと思っていた。