そして
真っ暗な部屋に
眩い灯りがつく。


彼らは目を細目ながら
明かりがあるほうへ
顔を向ける。



『テレビが……』


『ついたよ……。なのに誰もいない……。』


所々から
彼らが怯える声が聞こえる。


『なんで動けねーんだ。』



リーダーの彼が体を
動かそうとするが
それすらできない。



『ザァァァァァァアアア……ガチャ……ブゥゥン』


乱れた画面が
暗くなり、


ビデオデッキが
回る音がする。


『だ、誰だよ。』

『ビデオが……』



その言葉で
全員が凍りついた。