彼らの推理どおり
少女の母親は
彼女に近付くと、


暴力を振るった。



『おい……やばくね?』


静かな部屋に
その声だけが
響く。



暴力を振るわれ、
母親が部屋から
出ていくと、



少女は
ぼーっと天上を
眺める。


そしてゆっくりと
首だけをカメラの
ほうへ向けると


カメラを凝視し続けた。



『おいおい、まじきもちわりーて。』



一人の男が
そう言うと見ていた
テレビを消した。