男は
痙攣をおこし、目は
白目を返し始めた。
痛さを我慢するために
男は全身に力を入れ続けているために
尿がズボンに染み渡り、 椅子をつたって
地面に滴り落ちている。
赤い血の色と黄色みを
帯びた尿が混ざりあい、
異臭が私の
鼻を刺激する。
『アッアアアアアアア……ヤ、ヤ、ヤメロ……イタイ……ヤメロォォ!!』
男は私の顔を知らない。
私はマスクを着用し、
所々血の跡のシミがついた白衣を着て、
手術用の帽子を着用している。
目に血液が入らないように防護レンズをかけて。
マスク越しに
異臭がまた鼻をつく。
男が汚物をたらしはじめたからだ。

