朝、宅配にスーツを
持っていくために、


女性の皮スーツを
みにまとった。


見た目年齢は30代
といったとこだろうか。


シリコンボンドで
表面をコーティングした
せいかやけに艶々だが
仕方がない。



私は
黒い袋に皮スーツを
入れ、箱にしまうと


宅配便に
彼女の家宛に
住所をかき


荷物を出した。


そして数日後
彼女の姉が
手紙とロッカーの
鍵をクロに渡した。


私はクロの口から
手紙と


首輪につけられた
鍵をとると


クロの頭を撫でる。


手紙には
お礼と母親の皮を
かぶった妹が姉と
ピースを
しながら写真に
写っていた。



読み終えた私は
ロッカーから


多額の金額を
もらい


この依頼が終了した。