落合はあれだ。来るもの拒まず去るもの追わず。そういう奴に限って面倒くせえんだ。本気になると有り得ねえ執着をみせやがる。 沙羅ちゃんもドンマイとしか言いようがない。恨むなら落合に一目惚れされた自分を恨め。 「………ん?」 「なに?」 テラスに座りながら談笑(日課の『沙羅ちゃんと僕の日常』)をしていたが、あるものが目に止まり首を傾げた。