アヤカシとキツネさん

「ふぎゃあああっ!」



「ひぃっ!?」



キツネの叫び声に、ビクる。


身体が跳ねた反動で、キツネの肩や頭にも水が掛かってしまった。


少しだけ水が残っているペットボトルをぎゅっと握り締めて、キツネを見る。


地面に顔を伏せて震えているキツネ。


……やはり、水なんかじゃ駄目だったのだろうか。



「は…ぁ…っ…はぁ……退いて…くれ…ました…」



「……えっ!?」



成功していたようだ。


……良かった。