アヤカシとキツネさん

シュル、と衣擦れの音がする。



「――聞いてもいいかしら」



「……え?あっ、はい!」



ぼけらーっと、されるがままになっていたら、雅さんに話し掛けられた。





「どうして、世羅を助けたの?」




「――…ッ」




どう、して――?



どうして、とは――…?



「ええと……せ…世羅さんが…苦しそうで……だから……」



「恐い、とは――思わなかった?」



そっと背中を撫でられて、ビクリと肩が跳ねた。



「こ、わいというか……あの…私も、混乱…していたので…」



自分でもよくわからない。