「…ぅ…憂、と…申しま、す…」
とにかく大天狗様でお偉い方なのだから、と、深々お辞儀をして挨拶出来た自分を少しは褒めてあげてもいいだろうか。
「世羅を助けてやってくれたらしいのォ。儂からも礼を…」
「いやホントただ単に手持ちの水をかけただけですからそんな…!」
豊様の言葉を遮るように、慌てて言葉を発した。
世羅さんにありがとうを言ってもらったし、もう、じゅうぶん。
――それにしても、何だか畏まり過ぎて緊張する。
天狗って、何だっけ…?
「人の子には慣れておるから安心しなさい。あぁ、そうそう。儂の名は豊。気軽にゆたちゃんと呼んでおくれ」
「……えっ…!?」
“ゆたちゃん”がインパクト強すぎて(呼べるわけ無い!)、人の子には慣れているというのを聞き逃しそうになった。
とにかく大天狗様でお偉い方なのだから、と、深々お辞儀をして挨拶出来た自分を少しは褒めてあげてもいいだろうか。
「世羅を助けてやってくれたらしいのォ。儂からも礼を…」
「いやホントただ単に手持ちの水をかけただけですからそんな…!」
豊様の言葉を遮るように、慌てて言葉を発した。
世羅さんにありがとうを言ってもらったし、もう、じゅうぶん。
――それにしても、何だか畏まり過ぎて緊張する。
天狗って、何だっけ…?
「人の子には慣れておるから安心しなさい。あぁ、そうそう。儂の名は豊。気軽にゆたちゃんと呼んでおくれ」
「……えっ…!?」
“ゆたちゃん”がインパクト強すぎて(呼べるわけ無い!)、人の子には慣れているというのを聞き逃しそうになった。

