お互い無言で見つめ合っていた世羅さんと千歳くんだったが――…



「千歳……いえ、お説教は後にしましょう」



世羅さんが溜め息を吐いた。



「憂さん、お部屋は私が責任を持って直しますので」



「や、あの、大丈夫ですから…」



「任せてください。ね?」



にっこり笑う世羅さん。



「……お願いします」