アヤカシとキツネさん

それにしても――

見えるのか、だって?


大の字で倒れてるキツネが見えたから、声を掛けたんだけど…

もしかして、本来ならば見えるはずのない姿なのだろうか?



狐は化けるというし…



ああ、


そうか――気付いた。


これが“妖怪”と呼ばれる存在なのかも――…


あり得なさ過ぎてわからなかったが、キツネの姿、その発言からして――恐らく…そうなのだろう。



とりあえず…、


これ以上関わるのはマズイ。

それだけは、確実に言える。



「えっと…水、ここに置いときますね。…お大事に」



スクールバッグから、つい先程コンビニで買ったミネラルウォーターを取り出し、そっとキツネのそばに置いた。


見えるのか発言をしたあと、ずっと黙ったまま私の顔(存在?)を凝視しているキツネから、早く離れたい――というのが、実は本音だったりする。



……だって、恐いんだもの。