アヤカシとキツネさん

「……血の、におい?」



ふいに、子狐が呟いた。

鼻をすんすんさせている。



「え?…あぁ、」



そういえば、切ったんだっけ…

左手を見れば、指から血が滴っていた。



――ガシィッ!



「わっ!?」



左手をがっしりと子狐の小さな両手で掴まれた。



――喰うのか!?



焦って後退るが、子狐の手は離れない。



「ぼくのせい!?」



「えっ!?」