床板にめり込んだ石は無視(むしろ見たくない)して、散らばったガラスを、脇に抱えたゴミ箱にポポイッと拾い捨てていく。



――ピンポーン!



いきなり鳴ったインターホンに、身体がビクッと跳ねる。



「痛っ…!」



そのせいで、左手の人差し指をザックリ切ってしまった。


痛い痛いと嘆きながらも、家には私しかいないので、早足で1階に降りていく。