アヤカシとキツネさん

「いいえ。憂さんは危険を省みず、私を助けてくださいました。本当に危なかったんですよ」



…えっ?

…本当に危なかった?


危険を省みずというか、私には何も見えていなかったし、そこまで真剣に考えていなかったし。


思い返して――

ぶるりと背筋が震えた。




「そうなの…。憂、父様を助けてくれて、ありがとう」



「あ、いえ……っと…父様!」



なんとなく、顔立ちが似ているとは思ったが――親子だったのか。


少しだけ胸が傷んだような気がするが、気のせいだろう。



千歳くんと挨拶を済ませ、三人(?)で席に着いた。


世羅さんと向かい合って、間に千歳くん。


机、というか、全体的に小さめなので、距離が近い…