アヤカシとキツネさん

「――…こんにちは。千歳です。……人の子?」



紡がれたのは――

澄んでいて鈴のような可愛らしい声だった。


聞き惚れて、うっとりしてしまいそうな。



「憂さんです。命の恩人ですよ」



「えっ!?そんな大袈裟な…」



世羅さんの言葉に、現実に引き戻された。

やめてください、と手をわたわたと振る。



「ふぅん…?」



訝しげに私を見つめる子狐。


外見は十歳くらいだろうか――背も低く、まだまだ幼い。


トテトテと世羅さんに歩み寄り、その足にぎゅっとしがみついた。


……かわいい。