アヤカシとキツネさん

「おや。いたのですか」



その時、

世羅さんが戻ってきた。



「………?」



子狐と、知り合いらしい。



「千歳(ちとせ)。ご挨拶なさい」



机にお盆を置いた世羅さんが、子狐に向き直る。


ちとせ…名前…?


子狐がトンッ、と柵を蹴って、床に降り立つ――…そう思っていたら、



「……っっ!?」



ぶわりと炎に包まれて――

現れたのは……可愛らしい男の子(キツネ)だった。