アヤカシとキツネさん

またキツネだろうか?と、思った瞬間――“それ”が跳んだ。



「ふおおっ!?」



ヒュンッと風を切るようにこちらへ向かってきて――驚いてのけ反って危うく椅子から落ちそうになった。


デッキの柵にバランス良く飛び乗った、小さな可愛らしい動物――子狐。


世羅さんの金色とは少し違う、まだ幼さを残しているような、柔らかそうな毛並。

くりっとした、世羅さんと同じ銀色のまあるい目が、私をじっと見ていた。



「…る……るーるる…る?」



これは条件反射というやつだろう。