――学校から帰る途中。


いつもと違う道から帰ろうとして通った閑静な住宅街。

私以外に人は、いない。


キラキラ輝く美しい晴れと雨の世界を見上げながら、上機嫌で歩いていた。


……だから、


足元の景色に気付くのが遅れたんだ。



道の真ん中に――、


うつ伏せに大の字で倒れている物体が――あった。