アヤカシとキツネさん

「……神社?」



世羅さんに連れて来られた場所は、いかにも、と言うべきか、神社だった。


閑静な住宅街からどこをどう来たのか、よく覚えていない。



「――大丈夫ですよ」



不安気な表情をしていたのだろうか、ふと見上げた世羅さんが、優しく微笑んでくれた。



「鳥居を抜けるときに、少し、目眩がするかもしれませんが……」



それは…、


本当に大丈夫なんですか?



歩みを止めて、世羅さんを見つめる。



「あ…あの……私、人間ですけれど」



「……ええ、人の子ですね」



「…世羅、さん、は……」



サアーッと私たちの間を風が駆け抜けた。


世羅さんの輝く金色の髪の毛が、耳が、さわさわと揺れて、幻想的な雰囲気を醸し出している。