アヤカシとキツネさん

慌てるキツネ、というのが何だか可笑しくて、笑ってしまった。

ふさふさの耳はピンッと立っているし、尻尾はなんだか不安気に左右に揺れている。



「ふふっ…大丈夫、です」



笑った私を世羅さんはきょとんとした顔で見ていたが、すぐにフワッと優しい笑みを浮かべてくれた。


しかし、笑顔から一転、眉を八の字にさせて心配そうな顔で覗き込んでくる。



「…憂さん…本当に申し訳ありません。助けていただいたのに…このような酷い仕打ちを…」



「大丈夫ですから…」



気にしないでください、と首を振る。