アヤカシとキツネさん

世羅さんが、
水を口に含んだ瞬間――



「ぶふッ!?」



「……ッ…!?」



思いっきり、顔面に水を吹き掛けられました。



――何故?


怒ったのか?


驚愕して世羅さんを見つめる。


世羅さんは世羅さんで、サアーッと顔を青ざめさせて、慌てふためいていた。



「わ、わあっ!?すっ…すみません!人間界の物は口に出来ないって、忘れてて…ご、ごめっ…ごめんなさいーっ!」



あわあわと慌てて、袴の袖で私の顔を拭ってくれた。