「…中学ん時さ、花火したよな〜」



「したした!あの時、相澤くん、ロケット花火持ってきてたよね」



「そうそう!で、アイツ、火つける前にそれ川に落としたんだよな」



「ふふ、そうだったねー」




長谷部くんとする相澤くんの話、思い出すと、すごく楽しかった。



私は、そんなことを思いながらクスリと笑みをこぼす。






すると、





「…なぁ、望月、アイツ今頃、どうしてんかな?」




ふいに長谷部くんが遠くを見つめながらそう呟いた。




「――楽しく過ごしてるよ、きっと、そういう人じゃん、相澤くんはさ」