相澤くんとの49日



……その瞬間、



ハルが目を見開いて驚いたような表情を浮かべて私を見つめる。



……?




けど、それは本当に一瞬のことで…




次の瞬間には、さっきまでと同じ、余裕そうな笑みを浮かべて微笑んでいた。




『…詩音ね、なぁ、詩音。キミは、おばあちゃんを死なせたくないんだろ?』










『…当たり前じゃない』




私がそう呟くと、ハルは、嬉しそうに口角を上げる。




『じゃあ、キミのおばあちゃん連れていくのやめてあげようか?』



『…そんなことできるの?』




ハルの突然の提案に私は、声が上ずるのを感じた。




『できるよ?でも、もちろん条件はあるけどね』




至極冷静な様子でハルは、そう言い放つ。




『…条件?』