『しに、がみ…?』 いやいや、嘘でしょ? そんなの実在するはずない……とは、言い切れない。 だって、つい最近、幽霊がいることは、相澤くんによって証明されたわけだし…。 幽霊がいるなら、死神がいたっておかしくない。 私は、そう考えてゴクリと息を飲んだ。 『…さて、ボクは、仕事は、すばやく、確実に実行するタイプなんですよね』 そう言うと、ハルは、私の腕をグイッと掴んだ。 その手があまりにも冷たくて…私は、ピクリと肩をふるわせる。