『…おかしいですね、ボクの姿は、普通の人には見えないはずなのに…』 そう呟いて、近づいてくる男の人になぜだか悪寒を感じた。 …な、にこの人…なんかいやな感じがする 私がジリジリと後退りすると、その男の人は、さらに距離をつめてきた。 そして、 スッと、私に向かって手を伸ばす。 『…いやっ!』 パシッ 気づいた時には、反射的にその人の手を振り払っていた。