相澤くんとの49日



『…おかしいですね、ボクの姿は、普通の人には見えないはずなのに…』



そう呟いて、近づいてくる男の人になぜだか悪寒を感じた。




…な、にこの人…なんかいやな感じがする




私がジリジリと後退りすると、その男の人は、さらに距離をつめてきた。




そして、



スッと、私に向かって手を伸ばす。




『…いやっ!』



パシッ



気づいた時には、反射的にその人の手を振り払っていた。