「長谷部くんこそ、あんまし上手く笑えてないよ」 「……バーカ、オレはいつもこんな感じだろ?」 そう言うと、長谷部くんは、私に微笑みかける。 …いちばん泣きたいのは、長谷部くんのくせに、昨日もつよがっちゃってさ 私は、そう思ったけどあえて口には出さなかった。 」…ったく、翔真も勝手にいっちまいやがって…小学生からの付き合いのオレたちには…結構、辛いっつーの」 「……だね」 私は、軽く肩をすくめてそう答えた。