『…どちら様ですか?』 そこにいたのは、知らない男の人。 見た目は、20代前半くらいだろうか…やけに綺麗な顔をしている。 まるで、どこかの王子様みたいだ。 そんな彼をポカンとした表情で見ていると、 『あなた…何でボクの姿が見えるんですか…?』 『…え?』 そんな彼の言葉に私は、さらに目を見開いた。