私が驚いたような表情を浮かべると、お母さんは、クスリと微笑む。 「昔から、結構、詩音ちゃんのこと話すのよ、あの子」 「……」 お母さん、相澤くんには、幼稚園から好きな人がいるんです。 私と長谷部くんは、その人を探してるんです。 そう、つい言葉が出そうになるのをどうにか堪えた。 ただ、黙ってお母さんの話に耳を傾ける。