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「…ふーん、じゃあ、翔真は、その初恋の…て、天使ちゃんを探してるわけね…やべ、めっちゃ楽しそう」




少し肩を奮わせて話を聞く長谷部くんは、笑いをこらえているようだ。





そんな長谷部くんに対し、相澤くんは、




「っ、だから、誠に言いたくなかったんだよ!ぜってー笑うと思ってたし!!!」





そう叫んで、ガクリと、肩を落とした。




「…まぁまぁ、2人とも落ち着いてよ」




私はそうやんわりと、仲裁に入りながら、苦笑いを浮かべる。






今は、昼休み。




登校する時に、ながながと話していた私たちは、危うく遅刻しそうになり、





長谷部くんの提案で、





今、誰もいない屋上で今朝の話の続きを説明していた。