「じゃあ、詩音が授業うけてるとき、ちょっと校内散策とかしてくるわ」 「わかった、でも、あんまし目立つような行動しちゃダメだからね!」 「…何がダメなの?」 ビクッ 突然後ろから聞こえてきた声に思わず、驚いて過剰に反応してしまう私。 い、今の声って… 嫌な予感を感じながらもおそるおそる後ろを振り向く。 案の定、そこにいたのは、不思議そうな表情を浮かべた長谷部くんだった。 …あぁ、どうしよう