「わかったから、頭あげて、なんか私がめっちゃ心狭いみたいに思えてきたし」 私は、そう言うと、ベッドから降りて、相澤くんに向かい合う。 「ね、相澤くんが寝てる間にいろいろ考えたんだけどさ、とりあえず、相澤くんの初恋の子ってどんな感じなのか詳しく説明してよ」 そう言い放ち、私は、メモ帳を開いて机の上にのせた。 相澤くんは、まだ戸惑っている様子だったが、素直にコクリと頷く。 私はそれを確認して、ペンをにぎったのだった。