――… 「…あ!やば、戸締まり忘れてた!!」 その日の放課後、教室を最後に出た私は、窓を閉め忘れたことに気付き、急いで教室までの道のりを戻っていた。 …あぁ、何で確認しなかったのよ、私のバカ! そう思いながら、教室の扉を開いた私、 しかし、 次の瞬間、 私は、言葉を失った。 「…え…、な、んで?」 絞り出すように出た声は、ひどく情けない。