新しい先生がきてスピーチをした。

少しだるいな…と思いながらスピーチを

聞いていた。すると、聞きなれている

声が耳にはいってきた。

…まさか…

「辻屋淳です。社会の担当だ。

 そして…俺の嫁がここの職員でいるから

 決して手を出さないように。

 …な、鈴香先生?」

すると、一瞬しーん…としたが一気に

盛り上がって行った。

「まじかよー!」と男子の声が多かった。

「…先生…!」

というと涙がこぼれた。

運命の赤い糸は切れていなかったんだ。

「ああ…久しぶり。」

というとあたしをステージにあげ、

あらためて挨拶をした。

「これから鈴香は辻屋になります。」

と先生は行った。

すると、一気に盛り上がり

拍手が起こっていた。