すると、顔を真っ赤にした。

「でも、絶対無理だし・・・」

「頑張って!応援してるよ~」

すると、顔から手を離しため息をついた。

「・・・翔哉さ、多分、あのさ・・・。

 山野蘭が好きだと思うの。」

「山野さんって?」

すると、理子のファイルからでてきたのは

クラス写真だった。

理子が「これ。」といい指をさしたのは

不登校の子。

あたし、一回もあってないな。

「蘭と翔哉さ、付き合ってたんだけど

 よくわからないけれど翔哉がケガして・・・。

 学校の問題になって別れたらしくて。

 それも無理やりで。翔哉が屋上で

 泣いてるのみちゃって・・・。」

クラス写真をもう一回みた。本当だ。

二人は付き合ってたんだ。

山野さんの隣には翔哉がいて、

肩を組んでいた。