でも、今日は違った。

「ここ、右に曲がれば学校に出るから。

 そっから帰ればわかると思うから。

 ・・・ばいばい、鈴香。」

「・・・バイバイ、淳。」

最後にあなたの名前を呼ばせてください。

あなたの彼女だったってこと、

忘れないためにも最後くらい、

かっこつけらせてよ。

「鈴香!!」

少し離れたときに呼び止められる。

走って先生はかけよってきた。

「鈴香、俺さ、鈴香と付き合ってたの

 本気だった。・・・愛してたよ。」

そういい、先生は家に戻った。

・・・あたしの負けだ。

せっかく、あたしがかっこつけたのに。

先生そんなこといったら台無しじゃん。

あたしも愛してました。

・・・諦めるから・・・少し待ってね、先生。