「なんだ？ 茂どうした！」
茂はヘッドホンに鼓膜を預けながら、無言でモニター画面を指差した。
画面の角っこに、ちょっとだけ映りこんでいる梯子が自動で上がっている。
「やはり……作為的ってことか」
仕事柄なのか腕を組み、真剣に映像を見つめている陸也が言った。
「捕らえられたとしても、なぜ山田さんは私達を？ ……初めて会う人達なのに――」
押し黙っている茂が続いて別な場所を指した。逆の隅に、黒い影が揺れ動いている。
――なにかしらこれ？
茂はヘッドホンに鼓膜を預けながら、無言でモニター画面を指差した。
画面の角っこに、ちょっとだけ映りこんでいる梯子が自動で上がっている。
「やはり……作為的ってことか」
仕事柄なのか腕を組み、真剣に映像を見つめている陸也が言った。
「捕らえられたとしても、なぜ山田さんは私達を？ ……初めて会う人達なのに――」
押し黙っている茂が続いて別な場所を指した。逆の隅に、黒い影が揺れ動いている。
――なにかしらこれ？
