何処の誰っか。 “桜月 蓮”は親に捨てられる前の私の本当の名だ。 私は何者か。 私は、“人殺し”だよ。 純が出て行った扉を眺めながら呟いた。 下が騒がしかったが今は静かだ。 勝負の勝ち負けが決まったのだろう。 そして、5人の足音が私の居る部屋の前で止まった。