_遥 side_ また、やってしまった。と思った。 朝、起きたら久しぶりに誰もいなくて、 婭緒葉が寝ていた場所はもう温かさの欠片もなく冷えて冷たくなっていた。 婭緒葉が寝室に入って来た時、 “良かった”とそう思ってしまった。 いつもは透馬達の中の誰かが側にいてくれる。 婭緒葉に迷惑かけた事を謝ったら逆に怒られた。 婭緒葉は他の女とは違って、 僕の事を嫌わないでくれる事が、どんなに僕を安心させてくれることか。