今日もまた私は、座りながら桜を見ていた。 でも、いつもと違ったことがある。 それは、何処かの族がこの公園に入って来たからだ。 もし、襲われてもそのへんの男達よりは強いほうだと思う。 一応、玲斗さんと優香さんに護衛術を身につけときなさいと言われたからね。 今日の桜の鑑賞はやめて帰ろうかと思っていた。 相手の族の者に気付かれぬようこの公園を立ち去ろうとしたのだが、 無理だったようだ。