「おはよう。
斐川くん、今日は早いね。」
日常のあいさつでさえ
限界まで上を向かないと
目があわない…。
むち打ちになりそうだ。
「そんな無理しなくて
いいですよ。首痛いでしょ?」
苦笑しながら、ビジネスバッグを
持っていない方の手で
私の後頭部を持ち上げ
視線を彼の胸元ほどの高さに
直してくれる。
「…すまにゃい…かたじけない。」
部下に気を遣わせる等
我ながらバカな上司だ。
おまけに、また
語尾をかんでしまった。
…そういえば…
うちのイケメン三匹達は
カノジョとキスするときって
どうしてんだろ?
なかでも、斐川くんは、
残りの2人より長身だ。
明らかに、190cmを越えている。
私の身長ですら、
正直至近距離での目線合わせは
キツイというのに……
全くもって…下世話で
申し訳ないが。
でもさーーー



