部屋の前に着いたとき ピアノの音が鳴りやんだ。 曲の途中で。 両親は作曲家に敬意を表すためと言って 滅多に途中で曲を中断することはない。 あるとすれば、電話とか来客。 けど今弾いていたのは 一人の音色。 もう一人が応対できるはずだ。 「・・・愛音! 逃げなさい!」