学校へ行く途中、閉店していたはずの駄菓子屋がまだ営業したりと不思議なことだらけで、あたりをキョロキョロしながら学校へついた。


周りからすると明らかに挙動不審だったかもしれないがそれほど新鮮だった。


まるでオレがいままで未来へタイムスリップしていたような感覚。


クラスの教室の前で短く息を吐いて、教室へと入った。


確かオレは窓際の席だったはずだ‥。


少し悩んで椅子に座ると遠くからオレを呼ぶ声が聞こえてきた。


「はよ!今日はテストだな~。」


「未来か、そうだなー、勉強したか?」


「相変わらずの返事だなー、勉強?まったくと言っていいほどしてない!!」


未来がどや顔をしながらオレを見る。


いやいや、どや顔するものではないけどな‥。


ん?この会話昔したことがあるな。


この会話‥夢の中でもしたぞ!!


確かその時テストがあって‥‥‥。


いや、でもテストの日はこんな会話が定番だしな‥。


「どうした?テストで悩んでるのか?」


「いや、別にー‥お前のノリ翔みたいだな。」


「翔?誰だ??その人。」


「あ、いや‥なんでもない~。」


テストの悩みなんて、今のオレの悩みに比べれば全然たいしたことはない。


どんどんオレ痛いヤツになってきてないか??


そんなことを考えていたら、いつの間にか時間が過ぎて担任の先生が入ってきた。