僕が 二人のとこに 駆けつけると 二人は泣いていた。 『お、お前今のギィって音の正体わかったのか?』 『あんな骸骨くらべもんにならねーよ。なんだよあの殺気。』 元兄ちゃんは泣きながら 春元は泣きながらも怒りをぶつけている。 『あれ、女の子だった。だから祓詞詠んだら逃げてったよ。』 僕は 普通にいつもの 変わらぬ口調でそういった。 『お、お前怖いもの知らずだな……』 『兄ちゃん、偉大すぎ。逆に怖い。』 元兄ちゃんと春元は 二人で泣きながら 僕をまたちゃかした。