僕は その子に近寄ると 目の前にたって 大祓詞を音読した。 やっと使えた。 女の子は 『アッ……やめろぉぉ……』 そういいながら 震えている。 『嫌なら、帰れ。』 僕は読んでいた詞を 辞めると女の子を睨んだ。 霊には同情するな。 と本に書いてあった。 女の子は 泣きながら山本の野郎 そういって消えていった。 ほほう。 なるほど。