その音はどんどん 大きくなり 茂みの奥から黒い 人影が出てきた。 『『うっわあああああぁ』』 姿もみていないのに 二人は僕を残して 颯爽ときえていった。 そこには 錆びた車イスに 乗った女の人が座って こちらをみていた。 顔が焼けただれて 破れた服からは 痛々しいほどの 火傷の あとが目立っていた。