あそこの廃墟なら 大丈夫だろうと 僕らは今日のねぐらを あの廃墟にした。 今はお昼頃 一番食いしん坊の兄ちゃんは腹が空きすぎて死にかけている。 『はい、これ兄ちゃんの。』 兄ちゃんはおむすびを貰うとがむしゃらに食べた。 『にしても、暇だな。飯食ったらさ探検しようぜ。』 『えー見つからない?』 春元が眉間にシワをよせながら元兄ちゃんの意見に反対したが無意味のようだ。 僕らは食べ掛けた お握りをしまうと しぶしぶ兄ちゃんの 探検に付き合った。