不意討ちをつかれた
骸骨は
砕けた骨をカタカタ
させている。
『ヨッシャ!だけどこいつ人間じゃないから死なねーな!今のうちにあの自衛隊の兄ちゃん助けるぞ!』
『確か、骸骨は拷問室に連れて行く言ってたから、拷問室だよね?』
元と春元は
煙草を吹かせながら歩いている骸骨の後ろから
骸骨の頭めがけて
さっき倒れた骸骨の頭を 投げつけた。
『ヨッシャ!当たり!』
『いいから早く!』
元の腕を掴みながら
春元は走る。
二人は息を切らしながら
あの廃墟へとまた
やってきた。
『『また、ここにくるとは…』』
そうハモりながら
中に入っていく。

